モーターガイドエレキ モデル別解説
はじめに
データが示す、エレキ=長年使用するタックルという事実。
「フットコンエレキの耐久性は何年ぐらいなのか?」
初めてエレキをご購入になるお客様なら最も気になるポイントだと思います。
メンテナンスサービスを行っているキャリルでは、
販売したエレキがどのぐらいの期間使用されるのかデータが集まっており、、
その年数は手入れをきちんとすれば10年以上という結果が出ています。
10年使える道具。モーターガイド
10年使う道具といえば、お気に入りのリール・ロッドなど、
アングラーの思い入れの強く入ったいわば相棒とも呼べる道具に限られます。
それだけアングラーと一緒に過ごす期間の長い道具ですから、
丈夫で使いやすく、基本のしっかりした道具を選んでほしいと思います。
キャリルでは、バレーヒル正規輸入のモーターガイドエレキをオススメします。
バレーヒル正規輸入の安心。幅広いラインナップから選べる安心。
10年間使用するとなるとサポート体制のしっかりした純正モデルが安心です。
保証体制・部品供給など安心して使い続けることができます。
また、モーターガイドの場合、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、
幅広いラインナップから目的にあったエレキをチョイスすることができます。
今回、ベイト&タックルキャリルでは、このページで
モデル別にその特徴や利点など機能・性能について解説いたします。
高出力・高耐久のフラッグシップモデルX5新登場!
日本でこそ必要とされるハイパワーモデル
2015年まで発売してきたTRシリーズに代わり
2016年デビューした「X5」シリーズ。
フラッグシップの名にふさわしく24V80ポンド以上の
ハイパワーモデルのみのラインナップとなります。
日本全国の中規模レイクではエンジン船禁止、エレキによる
レンタルボートのみというフィールドが多く、
パワーのあるエレキが求められているのは
むしろ日本のフィールドにこそ必要なスペックなのです。
先進の「VRS」・コンポジットシャフトは健在!
2014年からデリバリーの始まった「X3」に搭載され
好評を博している「VRS」(可変ステアリング操舵システム)や、
シャフトに衝撃吸収性能を持たせる「コンポジットシャフト」は、
X5にも引き継がれました。快適・安全な釣りのための性能です。
高耐久「X5マウント」標準装備!
また、軽量性能を重視したX3シリーズのマウントにくらべ、
大型・堅牢な「X5マウント」が標準装備となるのも大きなポイント。
見た目は、ツアー時代の「G21マウント」に似ては居ますが、
なんと900グラム近い軽量化を実現しています。
電圧・推進力 | スピード | 制御 | シャフト | 価格帯 |
24V/80ポンド | 無段変速 | デジタル | 36〜45インチ | ¥174,800〜 |
36V/105ポンド | 無段変速 | デジタル | 45〜50インチ | ¥200,000〜 |
【コラム】コントロールワイヤーの本数による操作性の違い
フットコントロールエレキの方向制御においては、
どのモデルもヘッドがあり、ケーブルがあり、コントローラーがあるだけで、
見た目での大きな違いはあまりありません。
しかし、実はワイヤーケーブル2本で方向制御するエレキと
1本でするエレキがあります。
これはコントローラーの裏面を見ると違いがわかります。
では、本来1本で済むはずの方向制御に
2本のワイヤーを使用するのはなぜでしょう?
エレキは外的な力の影響を受けて方向がブレやすいため、
2本のワイヤーで引っ張り合えば安定が保ちやすいのです。
実際の場面では、波風で船体が上下するような時、
このとき水の力、上下動の力で、エレキが左右に振られ、
安定性が失われ方向が変わってしまうことがあります。
このとき1本ものと2本もので安定感の違いが生じます。
1本で支持しているエレキでのふらつきは相当のものですが、
2本支持モデルならエレキの頭振りがなく、安定して釣りができます。
ボートに乗り、水上で釣りをする以上、
波など上下動がない中で釣りをする事はまずありませんから、
この安定性の違いはストレス・疲労の面で大きな差になります。
製造コストの関係から、
1ワイヤーモデルより、2ワイヤーモデルが販売価格は高くなり、
高級モデルに採用される機能ということができます。
モーターガイドはX3シリーズの登場により、
いち早く全モデルに2ワイヤーシステムを搭載。
快適な操作、耐久性能を考慮すれば、
2本ワイヤーのモーターガイドをお薦めいたします。
エントリーモデルの操作性能が進化!X3シリーズ
シャフト・マウント・ステアリング周りを一新!
ヘッド周り、フットペダルを樹脂製とした新世代エントリーモデルが
2014年に登場しました。その名もX3シリーズです。
リニューアルされたのはデザインだけではなく、
シャフト・マウント・ステアリングといった機能面でも一新されています。
エントリーモデルながら2ワイヤーを採用。操作性がグンとUP!
X3シリーズでは操作性の要であるワイヤーコントロールもリニューアル。
既存のエントリーモデルにはなかった2ワイヤーコントロールになりました。
さらにエレキでは初の「可変ギヤシステム」を新規導入。
流し釣りなど方向を「微調整」する領域では細かく緻密に、
大きく方向転換を行う領域ではすばやく向きを変えられます。
2015年待望の無段階変速モデル登場。
さらにアルミ製の新マウントや衝撃に強いコンポジットシャフトなど
今までにない新機能が満載の意欲作がX3なのですが、
2014年モデルの段階では、5段階変速モデルのみの販売です。
2015年、待望の無段階変速モデルがデビュー!
バッテリーの燃費性能が大幅に向上しました!
電圧・推進力 | スピード | 制御 | シャフト | 価格帯 |
12V/45ポンド | 5段変速 | アナログ | 36インチ | ¥76,000− |
12V/55ポンド | 5段変速 | アナログ | 36〜45インチ | ¥93,600〜96,000− |
24V/70ポンド | 5段変速 | アナログ | 45インチ | ¥110,400− |
12V/55ポンド | 無段階変速 | デジタル | 36〜45インチ | ¥115,800〜120,800− |
24V/70ポンド | 無段階変速 | デジタル | 45インチ | ¥132,800− |
【コラム】5段変速と無段変速の最大の違いは燃費=ランタイム
FWシリーズのように、同シリーズのラインナップ中に
「5段変速」と「無段階変速」があるケースが存在します。
フットコンペダルの実物を見ると右上部にスピード調整ダイヤルがありますが、
このダイヤルに
5つのポジションと「切」があるのが「5段変速」、
段がなく動くのが「無段変速」です。
同じシリーズなら無段の製品のほうが高額です。
無段変速のほうが細かい速度調整ができるため、
たとえばエレキで流して釣りをしていくような場面で重宝するのは確かです。
ただし、それ以外の部分で見逃さないでいただきたい大きな違いがあります。
それは、無段階変速のほうが燃費=ランタイムが圧倒的に良いという事実です。
同じバッテリーなら、無段階のほうが長時間釣りができますし、
同じ時間釣りをしたなら、バッテリーの減りは無段階のほうが少ないことになります。
バッテリーは使い切れば使い切るほどその性能は低下し、
具体的には寿命が短くなってしまいます。
無段階変速のほうが、バッテリーに優しいため、
結果的にお財布にも、自然環境にも優しいのです。
長年使うエレキは修理・メンテナンスができるキャリルで!
長年使うエレキはどこで買うかも重要です。
大切に使えば10年近く使用できるモーターガイドエレキ。
「何を」購入するかと同じぐらい「どこで」購入するかも重要です。
頑丈・高耐久が売りのモーターガイドでも機械なので、
長期間使用におけるモーター内部の劣化、
接触部、可動部品など消耗部品の寿命、
時に故障や破損も想定しなくてはなりません。
機械に故障・劣化はつきもの。長く大切に使うなら、キャリルで。
そんな使用に伴うお客さまの「困った」にも、
修理工房のあるキャリルなら修理やメンテナンスといった対応ができます。
エレキを長く、大切に使うユーザー様にご満足いただくための
技術・ノウハウの蓄積がキャリルの財産であると考えています。