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サワムラ式 ベイトフィネス・アプローチ「第二章」

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スピニングタックルの弱点を完補する
「ベイトフィネス」の持つアドバンテージ(優位性)

確実に捕れるラインセレクト・素速い手返し・正確なキャストコントロール。

ウィード、パッド、ティンバー、レイダウン、ベジテーション、岩、テトラなど
様々なタイプのストラクチャー攻略において、
いつもハードベイトやヘビージグ、ヘビーテキサスでバイトしてくれるアクティブなコンディションばかりではありません。

逆にフィッシングプレッシャー、天候等様々な要因で スローな状況の方が多いかも知れません。
そんな難しいコンディションの時こそ フィネスルアーで確実にバイトさせ、 フックアップしたバスを絶対に手にするためのタックルシステム。 それがベイトフィネスです。


では、スピニングタックルで使用していた軽量フィネスルアーを ベイトタックルを使用する事でどの様なメリットがあるのか?

1,ラインブレイクなく 確実に捕れるラインセレクトが可能に!
ストラクチャーのタイプやシチュエーション、バスの大きさに応じて、
5〜14ポンド程度のラインがセレクト出来るため、
ラインブレイクによってルアーを付けたままのバスを逃がしてしまうリスクの軽減と言うことにも繋がり、
根ズレ強度に優れるフロロカーボンの硬さもトラブル無く使用出来る等が大きなメリットです。
そして何よりも スリリングなカバーフィッシングで 確実にバスを手にする事が出来る喜びは何ものにも代え難いと思うのです。

2,手返しの効率が飛躍的にアップ!
1日のキャスティング数は想像以上に多くなるモノですが、
スピニングはベイル操作に一手間あるのに対し、
ベイトではクラッチを切って直ぐにキャスト出来る!
この操作の違いは1日のキャスト回数に換算すればとても大きな差となり、 より多くキャストすることが出来ればバスと出会うチャンスも自ずと増えます!

3,正確なキャストコントロールが容易!
スピニングではスプールエッジの断続的なライン放出量の微妙なコントロールがとても難しいのですが、
ベイトリールの距離感のコントロール時に行なうサミングは、
常にスプールを押える親指の強弱によって、
距離や弾道に対してテンションコントロールすることができるので、
正確且つソフトなプレゼンテーションが容易に出来るのです。

4,実はスピニングよりベイトの方が飛ぶ!
スピニングはスプールから大きく螺旋状にラインが放出され、
それがロッドガイドへ当たることで大きな抵抗となります。
しかもラインが太くなれば抵抗はより顕著となり、
大きく飛距離を損ねてしまいます。
対するベイトでは放出されるラインはほぼ一直線で、
多少のラインの暴れはあってもガイド抵抗が少ない。
だから同じルアーを使用した場合でも、4ポンドのスピニングより、
6ポンドのベイトの方が飛距離が出るのです!

5,オカッパリにこそ最大のメリットが生かされる!
移動の際持ち運べるロッドの本数が限られるオカッパリでは、
色々なルアーをこなすことが出来る汎用性の高いモデルが重宝します。
そんなときにライトリグと小型ハードベイトもこなせて、
時にややこしいストラクチャーに遭遇しても
ラインブレイクの不安無く幅広い攻めの釣りが展開出来る等
オカッパリこそベイトフィネスのメリットが最大限生かされるのです!

ベイトフィネスにデメリットは無いのか?

ベイト独特のデメリット=バックラッシュを最小限に抑止するための2つの方法

ベイトリールにはバックラッシュが付き物で、バックラッシュしないリールなど存在しません。

キャストのコツは後に詳しくご紹介しますが、
瞬間的なキャストでなくルアーのウェイトをシッカリロッドに乗せるなどで、
キャスト直後のオーバーラン(バックラッシュ)を抑えることが出来る等、
実釣や練習でのキャスティングスキルの向上がとても重要になります。
しかしアンバランスタックルではスキルアップは望めません。
投げにくさのストレスが強くなってしまうので、
楽しい実釣、練習どころではなくなってしまいます。

その為にもストレス無く 楽にキャスト&ピッチンすることが出来るスプールレスポンスと、
バックラッシュしにくいブレーキセッティングを持つリールが不可欠であり、
同時に超軽量ルアーのウェイトをシッカリロッドに乗せることの出来る的確なパワーと、
繊細なロッドアクション、微妙なバイトを感知する テーパーを持つロッドとのコンビネーションによって、
キャストからランディングまでの全て&練習を快適且つ楽しむことが出来るのです。

すなわちベイトフィネスに対応する超軽量ルアーの使用を前提に開発された トータルバランスに優れた専用タックルが必要となります。

「ベイトフィネス」に対応するリールの条件

優れたスプールレスポンスと投げやすさを両立したベイトリール

そもそも、なぜ今までのベイトキャスティングリールが超軽量ルアーの使用に向かなかったのでしょう?

少し難しい話になりますが、
今までのリールはスプールの自重が重く糸巻き量多いため、
スプールが回転する時の慣性は大きくなります。
この慣性が大きいスプールは軽量ルアーをキャストするには不向きで、
ピッチンではルアーが浮き上がってしまい、
飛距離も出ないと言うことになります。
慣性の小さいスプールは軽い力(超軽量ルアー)でスプールが回転し、
低弾道ピッチンは勿論、
軽くキャストしただけで飛距離も充分に得られるのです。
慣性の小さいスプールとは、スバリ「超軽量スプール」です。

KTFチューンドリールのスプールマテリアルには 軽量且つ強度に優れた超々ジュラルミンを採用し、
超高精度な加工技術に基づき、強度に一切不安を残すことのない設計によって
軽量化のためのブランキングを施しても全く強度を損なうことがないのです。
つまりブランキングスプールは高品質の証であり、
その技術によって完成した異次元の超軽量スプールがスーパーレスポンスを実現し、超軽量ルアーでの完全ストレスフリーな ピッチン&キャストを可能にするのです!

その軽量に仕上げられたスプールの重量を増やさないためにも
糸巻き量は必要最低限に留めることです。
ただしこのラインの巻量を削減してスプール自重を上げずに使用する場合に必須条件となるのが、
ズバリ スーパーハイギヤモデルを使用する事です
 
なぜなら、糸巻き量が少ない = スプール経が小さくなる
= ハンドル1回転での巻き上げ長が短くなる
= ピックアップスピードが遅くなり手返しの効率が極端に低下する。
7.6:1のハイギヤモデルを使用する事でピックアップスピードが増し 素速い手返しが可能になるので、
1日のキャスト回数アップに大きく貢献する事になります。

★フレッシュなラインは全てにメリットとなる!
糸巻き量を少なくすることでスプールレスポンスを
最大限生かす事が出来ると同時に、
例えばですが、30m強をスプールに巻き止めれば、
100m巻きのラインなら3分割で使用することが出来る訳です。
経済的に使用出来るので、釣行毎に新鮮なラインに巻替えOKですね!
フレッシュラインの強度は勿論、飛距離も断然違ってくるので一石二鳥、 いいえ一石三鳥というわけです!!

「ベイトフィネス」に対応するロッドの条件

超軽量ルアーでのキャストフィール、操作性を備えた専用ロッドが必要不可欠。

超軽量スプールのレスポンス、バックラッシュしにくいブレーキセッティングを持つ超高性能リールは必要不可欠ですが、
性能の良いリール「だけ」ではキャストやルアー操作時に、必ず 扱いにくい・・・ と言うストレスが生じてしまいます。
なぜなら、既存のベイトキャスティングロッドは超軽量ルアーのキャスタビリティと、
操作性を両立する目的で開発されたモデルスペックでは無いため、
「ベイトフィネス」をストレスなくエンジョイするには不十分です。
ベイトフィネスをストレス無く心から楽しむならやはり、「ベイトフィネス専用」に
設計された専用ロッドがどうしても必要であり、
超高性能リールとコンビネーションさせることで
トータルバランスの取れたタックルとなるのです。

●超軽量ルアーのウェイトをシッカリロッドに乗せることの出来る的確なパワー。  
気持ちよく、楽にキャストするためには使用するルアーのウェイトに最も適した強さが重要です。
スピニングタックルと同様ルアーウェイトが僅に許容から外れただけで、
弱すぎ・・・、チョット強いな?と言った投げにくさを感じるのと全く同じです。
ルアーのウェイト、水中抵抗、フッキング、ランディングそれにマッチしたパワーセレクトが フィネスルアーのキャストフィールを大きく左右します。
 

●繊細なロッドアクション、微妙なバイトを感知するテーパー。
フィネスルアーの操作では、多彩且つ繊細なシェイク、ズル引き、リフト&フォール、トィッチ、ジャーク。
ルアーの特性と、バスのコンディションに応じて最適なアクションが極めて重要になります。
そこで思い通りに且つ楽に操作するという点でロッドテーパー&パワーがカギとなり、
ボトムの質感やバイト感知まで至る全ての扱いやすさを決定すると言っても過言ではありません。
ただ単に柔らかいロッドでは操作性悪いだけでなく、キャストしにくさにも繋がってきます。

本章は、タックルバランスというハードの部分に絞ってお話しました。
第3章では、ソフトの部分、キャスティング技術や
ルアーセレクトについてじっくり説明します!

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