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2012.03.29 |
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アルデバランのブレーキセッティング |
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大阪のショーに引き続き、今回の横浜でもアルデバランフィネス(遠心モデル全般も含む)のブレーキセッティングについて多くの方からご質問を頂きました。 以前にも一度ご覧頂いていますが詳細と併せて改めてご紹介したいと思います。
既にご存じかと思いますが本題に入る前に遠心ブレーキの基本構造に触れておきます。 遠心ブレーキはスプールが回転する事によりその遠心力でブレーキブロックがブレーキリングに押し当てられる事で起こる摩擦抵抗をバックラッシュを抑制するブレーキ力としています。 下記画像の丸内がブレーキブロック 赤丸内は ON (ブレーキリングに接触する状態) 黄色の丸内は OFF (ブレーキリングに接触しない状態)
赤い矢印で示した金属部がブレーキリング
このブレーキの掛かり具合(効きの強さ)はスプールの回転に対して二乗で変化します。 ですからフルキャストの初速時の様にスプール回転の最も速い時にはブレーキブロックが外に飛び出そうとする遠心力が最大となるためより強いブレーキ力を得ることが出来る訳です。 その反面ショートレンジでのピッチングやフォール時などのゆっくりとしたスプール回転時にはブレーキブロックに掛かる遠心力は弱くなるので摩擦抵抗と同じくブレーキの掛かり量も減少します。
このブレーキの掛かり量(効きの強さ)を決定するのがブレーキブロックの大きさまたは数(質量)です。 大きい=質量大=ブレーキ力は強い 小さい=質量小=ブレーキ力は弱い ですから全てのブレーキブロックをONにするとブレーキの掛かり量(効きの強さ)は最大と言うことになり、全てOFFにすればゼロブレーキになります。 以上が基本構造と遠心ブレーキのメカニズムです。
それではここから具体的なセッティングについて進めて参りましょう。 最もセッティングを確立させやすいのはフルキャストです。初めにブレーキブロックを全てONにしてセッティングスタートします。 ※ルアーが空中を飛んでいる最中のサミングは行なわ無いことにします。
ブレーキブロックの大小それぞれをON/OFFでの効きを体感しながら、組み合わせとして少しずつブレーキの掛かり量(効きの強さ)を弱くして行くと、 バックラッシュ気味にフワフワとラインが浮き出す状態になる地点(ブロックの組み合わせ)があります。 その状態から一ランクブレーキの掛かるブロックの組み合わせに戻してあげると、ノーサミングでストレスを感じること無く楽にキャスト出来るイージーベストセッティングの完成という事になります。
但しそのセッティングを境にさらにブレーキを強くして行くと よりバックラッシュの起こりにくいセッティングになって行くのですが、そのまんま飛距離低下に直結してしまうので やりすぎには注意が必要です。 また、セッティングの裏技として、更に微調整をしたい時などにはブレーキブロックの質量を落とすために、下の画像のようブロックをカットするのも有りです。 さらには遠心モデル限定で行なっている事ですが、スプールベアリングに用いるオイルの粘度を変えるセッティングも面白いですよ。
ブレーキのセッティングはリールの特性を把握すると方向性が一気に見えてくるモノです。 ですので日を改めて遠心ブレーキのメリット/デメリットにも触れてみようと思います。
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