サワムラ式 沢村幸弘オフィシャルブログ
2013年12月
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2013.12.03
Basser ALLSTAR CLASSIC 2013 
 
  先々月の台風26号の影響によっておよそ1ヶ月の延期となり初冬ともなるこの時期において大変多くの観戦に来場の皆様。
そして声を掛けて下さった方々、様々な形でメッセージを頂いたり、遠方からも動向を気に掛けていただき、私の背中を押して下さった皆様には改めて感謝と御礼を申し上げます。


さて次号Basser誌にて掲載となるので大筋のマネジメントとエピソードについて触れます。
トーナメントエリアは利根川の佐原スタートで、霞ヶ浦本湖、北浦それに続く流入河川全て。
このエリアをパターン変化しない範囲での短期間に全て把握することは事実上不可能であることから、
先ずは1週間前に開催となったJBクラシックでのメインパターンとしていたマンメイドストラクチャーでのスローロールの再確認からでしたが、水温の低下に伴い完全に崩壊していた為エリア&ルアーパターンは一からの構築となるので 少しでも移動時間ロスの少ないエリアセレクトと言うことで、プラクティスの半分を利根川のメインにパターンの把握に努め 導き出した答えは、上流エリアを中心にして最下流は黒部川までの間のピンスポットと マイナーなテトラにターゲットを絞りベイトフィネスによるライトリグでの喰わせの釣りと、ウッディヘビーカバーを柱として 想定した通りに5回以上のバイトを得て5キロを超えるマネジメントを組み、全力を尽くして挑んだ今年のバサクラでした。
某O選手がさんざん叩いた後に 3”バレットのノーシンカーで絞り出したキッカーフィッシュ!


Day1
多くの方に背中を押され非常に高いモチべーションで迎えたスタート。


寒気の到来で本戦の初日にはプラクティスから3度の水温低下、スタートフィッシングの直後の上流エリアの水温は8度台まで下がってしまった。
バスの活性は極端に低下したことから一つのカバーでも細かく何度もルアーを投入して 目の前に落ちてきた物だけはバイトするという感じだった。
比較的早い段階で1本目をゲットしたが、明確なバイトは一切なく、ルアーに重さを感じた瞬間に聞き合わせすると言うイメージだった。


Day2
トップウェイトとの差は4Kg以上、だが諦めるなんて出来ようはずがない。
この時期のマネジメント変更は逆に大きなリスクを伴うことと、他の選手の釣果エリアを知った以上昨日と同様に自らのパターンを押してビッグフィッシュのウェインを心に決め上流にバウを向けスタートした。
最も集中力の高い朝一のスポットで極めて明確なバイトを得ることが出来たが・・・。
メンタルの崩壊は負けを意味するのがトーナメントだ。
その後も何も起こらない時間だけが過ぎて行くが、昨日ミスッたキッカーフィッシュ1本を獲りに水門を通過する為の時間ロスを覚悟して黒部川へ向かった。
残念ながら某選手とのバッティングでそのスポットへ入ることが出来ず・・・。
更には黒部を出る水門の中でパワーポールが上がらなくなってしまった。
どうしてもこんな事があると人間集中力は切れてしまうものだと痛感した。
そのまま動けず終いではと言う思いでプレスアングラーの強力な助けを借り 無理矢理だが引き上げることの出来る限界までパワーポールを持ち上げたところ、油圧シリンダーが完全にひしゃげてしまっていた。
そう黒部川の水門は利根川のほぼ最下流で、スタート地点までスロットル全開でも20分ほど掛かる。ポールがほとんど水中に沈んだままのアイドリング走行では10倍以上の時間が掛かる計算なので間違いなく帰着遅れとなる。
本部に連絡を入れ、この時点でモチベーションは完全に切れてしまい 暫くの間は呆然とアイドリングでスタート地点に向かってはいたのだが、
このまま終わりたくない! と言う気持ちの方が勝り、パワーポールが下がったままプレーニングする事が出来るかと言う賭に出てみた。
トランサムなどに極力負荷を掛けないようにプレニング出来る限界速度(約40Km)で会場に向けてスロットルを入れた。
その賭のお陰で帰着出来ないと言う最悪の結果を免れ、ストップフィッシングまで30分強の時間を残し会場近くに戻ってくることが出来た。
勿論残り時間を決して諦める事なくコンセントレートしたのだが無念のノーフィッシュでのウェインとなってしまった。


シーズンはアーリーウィンター。
極めてタフでスローなコンディションではあったが、予想していたウィニングウェイト7000gを軽く1Kgオーバーして2度目の優勝となった小野プロ。
状況判断力に優れた今回の勝ちであり、下位との圧倒的な差を持っていること。
私の成績は1本で980g
強烈な苦を痛感し、明確な課題を残すこととなった2013バサクラでしたが、極めてタフだったが故に選手としてだけではなく、一観戦者としても、逆に楽しかったと感じることが出来たトーナメントであったと思うのです。

そして最後に
Basser ALLSTAR CLASSIC 2013 に携わった全ての皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 
   
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