|
|
|
|
|
2010.06.08 |
|
ベイトフィネスのアドバンテージU |
|
|
|
|
|
|
TOP50霞ヶ浦水系戦で感じたこと、 やはりというか当然多くの選手がベイトタックルによるフィネスルアーのアプローチ 「ベイトフィネス」 を強く意識したタックルセレクトをしていたことです。 しかし多くのメーカーはこのアプローチに対応する製品開発は途上であり、各選手タックルバランスで苦労している一面も少なくありませんでした。 また実際今回の試合中にスピニングタックル/ライン4ポンドで掛けたキッカーフィッシュも 鉄杭に巻かれてあっけなくラインブレイクという話が未だにある位なのですから。
そもそも 「ベイトフィネス」 なるアプローチは 私が独断でこじつけた名称ですが、 その本来の目的はタフなコンディション下やフィッシングプレッシャーの高い状況下においては、 総じてスピニングでのライトリグに分があることが多くなります。 前記のようにスピニングタックルの4〜5ポンドのライトラインではバイトさせてもラインブレイクやバラシのリスクを伴うストラクチャーでは捕れる確率が激減してしまいます。 スピニングでそれ以上の太さのラインは飛距離が落ち、一気にラインが出てしまうなどのトラブルを抱えます。かつてはPEラインでのパワーフィネスというアプローチがありましたが、 ベイルを返してから行なうスピニングタックルでのアプローチは極端に手返しが悪く、風によってラインが受ける影響でストレスになることも多く、サミングコントロールはベイトタックルに比較するとかなり高度なキャスティングスキルを必要とするため、一般的に広く普及しなかったのもうなずけます。 因みにPE+スピニングは私のアプローチの選択肢からは完全に排除されているのが現状です。
そこでベイトタックルを用いることにより太いラインでスピニングで使用していたライトリグ(フィネスルアー)そのままをアプローチすることで捕れる確率が飛躍的にアップし、 手返しも比較にならない程増えることでバイトチャンスが多くなるメリットを持つのがベイトフィネスであり、 より効率よく確実に捕ることが狙いです。 スピニングで使用していたライトリグをそのままベイトタックルでキャストする訳ですから、今まで使用していたタックルの流用では、キャストやルアーアクションにおいて即ストレスに直結するのは言うまでもありません。
皆さんの現在手持ちの中で 最もお気に入りのスピニングタックルを1本思い浮かべてみて下さい。 瞬時に使用するラインの太さや、ルアー、そのウェイトもこの位が丁度良いとイメージ出来るはずですが、そのルアーよりも重くなったり、極端に軽いルアーを使用したとすると どうでしょう? キャストのしにくさや、ルアー操作の点で 違う! と感じることがイメージ出来るはずです。 つまり軽量なライトリグ程繊細なタックルバランスが要求されると言うことなのです。 この様にフィネスな世界ではロッドとルアーウェイトのタックルバランスが非常に重要であり、 バランスの取れたタックルは超軽量ルアーを楽にキャストすることが出来るばかりでなくルアーアクションもスピニング以上の操作性のアドバンテージがあるのです。 しかしベイトフィネスの場合にはリールのポテンシャルが不可欠な要素で、最終的にはそこに行き着くと言っても過言ではありません。
ベイトフィネスのアドバンテージを最大限生かすことの出来るリールのプロダクトを手掛け、 フェンウィックのベイトフィネスラインナップとのコンビネーションでノーシンカーワームもストレス無くアプローチ出来るまでに至った現在でも発展途上であることに間違いありません。 しかし一度知ってしまうと後戻り出来ないゴキゲンな世界がソコにはあります!
そして今後一人でも多くの方にベイトフィネスのアプローチの楽しさとアドバンテージを知って頂く為のプロジェクトも進めています。 是非取り入れて頂いて更に充実したバスフィッシングスタイルの一つにして頂ければ幸いです。
ただしベイトタックルでのフィネスフィッシングのみで全てに対応できないことも理解して頂く必要があります。 ラインに水圧の掛かるディープウォーターや、スモールマウスに対応するためのスイミーバレット2.5”等の超シシーベイトではスピニングのライトラインが不可欠になるからです。 フィールドやレイクコンディションに的確にアジャストさせるためには多くの引き出しを持つことで 捕れる 可能性の幅が飛躍的に高くなることを常に意識してエンジョイして下さい。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
851 852 853 854 855 |
|
|