サワムラ式 沢村幸弘オフィシャルブログ
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2010.02.11
スプールベアリングリムーバー
 
  今日はKTFのニューアイテム スプールベアリングリムーバーをご紹介しましょう

ボールベアリングはリールのパフォーマンスをアップする上で重要な役割を持っています。
レスポンスを大きく左右するスプールベアリングをセラミックボールベアリングに交換するする場合や、
メンテナンスを行なう際に圧入されたスプールシャフトピンを抜く行程は専用工具が不可欠です。
その代用としてペンチなどを使用しての交換には、スプールシャフトやピンにキズを付けてしまったり、
最悪の場合シャフトピンを曲げてしまう等極めて高いリスクを伴います。

そこで交換時のリスクを最大限排除し、だれにでも比較的簡単に使用出来る専用工具が必要と考え、
各社スプールにも対応する 「ベアリングリムーバー」 を遂にリリースすることが出来たのです。


早速リムーバーでのベアリング交換手順についてご説明しましょう。
初めての作業を行なう場合には絶対にミスをしないように、
一つ一つの作業を その都度理解してから行なうことがポイントです。


●リムバー本体に添付しているKTFステッカーを上にして細い溝にシャフトピンを合わせます。

●ネジの挿入量を調整しながら押し出しバー(5×5×20mmの角棒)を画像の様にセットします。 
※この時に押し出しバーを深くセットし過ぎると、ベアリングの外周を押すことになってしまいますので、
押し出しバーを挿入する深さを調整しながらシャフトピンにバーを押し当ててネジを締めて行き、
バーが固定すところまで締め込みます。
【 重要 】アブ Revoシリーズ、フルーガーはシャフトピンがテーパー加工されているため、シャフトピンの細い方に押し出しバーを当ててセットします。
押し出し棒の挿入する深さに注意!

このシャフトピンにバーを押し当てる際、シャフトピン → 押し出しバー → ネジ が一直線になるようにセットして下さい。
つまりシャフトピンを曲げてしまうことを避けるために、垂直に押し出すと言うことです。

また、シマノ製品、RevoSX等スプールシャフトの長い製品の場合、スプールシャフトと押し出しバーに圧入されているピンが当たらないように
画像の様に押し出しバーのピンをネジ側に向くようにセットします。
シャフトピンを真っ直ぐに押し出すことがポイントです。



●次にネジをゆっくり締め込んでシャフトピンを押し出して行きますが、
この時にスプールシャフトやベアリングに対して、リムバー本体、押し出しバーの角度が出来る限り変わらないように、シャフトピンとスプールシャフトが面位置になるところまでネジを締め込みます。

※押し出しバーがスプールシャフトに当たってからは、それ以上締め込めない様にして下さい。 
リムバー本体変形の原因になります。
スプールシャフトの穴に面一に押し出した状態

この状態でもシャフトピンが抜ける場合もありますが、ほとんどの場合次の行程が必要となります。

●一度ネジを緩めます。
押し出しバーに圧入されているピンをスプールシャフトに面位置になっているシャフトピンと一致する様に調整しながらネジを締めて行きます。 押し出しバーに圧入されているピンでスプールシャフトから押し出すと言うことです。 この時ピン同士が一致していれば軽く締め込むだけでアッサリ抜けてくれます。
ピン同士を一致させるのがチョットやっかいだったりします。


ここでスプールシャフトピンの取り外しが完了です。 ベアリング交換又はメンテナンスを行ない、作業完了した次には改めてシャフトピンを取り付ける作業です。

●取付の手順は、ピンセット又は指でシャフトピンをスプールシャフトの穴へ挿入します。
※アブ Revo、フルーガー等シャフトピンがテーパー加工されている物は、細い方をスプールシャフトに挿入します。

●シャフトピンを抜き取る際の要領で、押し出しバーを挿入する深さを調整しながらシャフトピンにバーを押し当て、徐々にネジを締めながらスプールシャフトに対してシャフトピンの出る量が左右同じになるように装着して完了です。


一見難しく思われるかも知れませんが、
取り説を確実に理解して頂ければ、数分の作業でOK!
パフォーマンスアップの為のセラミックボールベアリングへの交換やメンテナンスの時、
今まで手を出したことのない方にも 簡単に作業出来るようになります。
自らが手を入れることでマイリールへの愛着が更に深まる物です。是非トライしてみて下さい!
ただ、現在セラベアは欠品中の物があり、ご迷惑をお掛けしています。 
次回入荷は少し先になりますが3月下旬の予定です。

                  KTF スプールベアリングリムーバー
 
   
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