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2017.04.30 |
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「 K A H E N 」のセットアップについて! |
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今日はKTFスプールに搭載された「 K A H E N 」のパフォーマンスを120%発揮して頂く為にもオーナー様のキャスティングスキルに応じたセットアップ方法をご紹介いたしましょう。
先ずは可変の構造について触れておきます。 可変ユニットに装着されているブレーキプレートが回転することによって磁性を発生してブレーキとして働きます。 このブレーキ力でスプールの回転を落とすため半固定のプレートは回転方向とは逆反転してユニットの構造によってプレートが迫り出してブレーキ力が最大になります。 この時のキャストの入力(回転速度)が強く早くなるほど磁性の発生も強くなるためフルキャストやサイドハンドのチョイ投げのピッチンではしっかりとブレーキがかかり、任意のブレーキ設定位置でバックラッシュのストレスなくキャストが可能となります。
一方ピッチング程度の回転量の時に発生する磁力は弱く、プレートが迫り出すほどの逆転力が得られないことからブレーキプレートは迫り出すことなく 弱いブレーキの状態でスプールのレスポンスを損なうことなく低弾道でゴキゲンなピッチングが可能になるのです。
さて、ここで好みのセッティングにしてゆくのはピッチングの際にブレーキの掛かる強さを変えてゆくというものです。 KTFスプール「 K A H E N 」のデフォルトのセッティングは広く一般的にイージーキャストを楽しんで頂く為に若干セーフティーなセッティングにしています。 要はロングキャスト時にバックラッシュしないブレーキダイヤル位置のままでのピッチングでややブレーキの掛かりを体感出来ると言うイージーセットアップです。
このイージーセットアップからさらにピッチング時のスムーズなレスポンスを好む場合、セッティング用のシムを減らすだけですので手順を追ってご説明して行きましょう。 なおこのセッティングの際持っていると超〜楽に作業が行える工具がクリセントセッターで、有ると無しでは 天国と地獄くらいの差があるので絶対にお勧めします。
初めにクリセント(C型の留め具)をセッターの先端を使用して外します。 画像では見ずらくなるので クリセントが飛ばないように指で押さえることをしていませんが、実際には指で軽く抑えながらセッターで押し出すように外して下さい。
クリセントが外したところで次に可変ユニット本体をスプールボビンから抜くのですが、下記画像のように反対側のストッパーを楊枝などで押していただき、次にボビンのブランキングホールから楊枝を入れて可変ユニットを押し出すようにしてください。
この時ブレーキプレートを持って抜くことは避けてください。(ブレーキプレートがユニットから外れたりゆがむことを避ける為です)
これでスプールから可変ユニットが外れました。 因みにスプール中央から挿入されている各パーツの順序は下記の通りです。
さて次に行うことが最も重要な点です。 基本セッティングではスプールと可変ユニットの間に0.13mmと0.25mmのプラスティックの調整シムが入っていますが、フルキャストでバックラッシュしないレベルのブレーキ調整の時に、ピッチングでのキャストの場合ブレーキの掛かりが弱くより低弾道でスムーズなセットアップにしたい場合は調整シムを減らします。 非常に薄いシムでその差はわずかですが0.25mmと0.13の差は判断頂けるはずです。 ・0.25mmのみを使用---ブレーキの効きはほんの少し弱まりわずかにルアーは低弾道になります。 ・0.13mmのみを使用---さらにブレーキの利きが弱くなりややピーキーなセッティングになります。(サミングは必須かな) ・調整シムを使用しない---ピッチングでの低弾道性能は気持ちいいの一言です。 ピッチング時にはサミングでディスタンスや弾道をコントロールする方にはお勧めです。 因みに私は調整シムを使用しないピーキーセッティングで使用しています。
あくまでもご使用になる方の好みでフルキャストの時に投げやすいブレーキ位置に対してのピッチング時にもっと弱ブレーキがイイかなと思う時に行うことです。
上記説明は「LTX-BF8用フィネススプール」の場合で、 展開写真左側の調整用シム2枚を入れてあります。
「LTシリーズ用フィネススプール」の場合、シムは1枚。 「LTX-BF8用NEOスプール」の場合、シムは入れずにセッティングを出しています。
さて次は組立です。 調整シムを使用する場合はシムのカット面が可変ユニットを固定する爪の穴を一致させてセットします。
シムを上記のようにセットしたらユニットの固定爪を画像のの穴には入る様に奥まで挿入します。
ここでクリセントセッターにクリセントをセットしておきましょう。 やり方は色々ありますがクリセントを折りたたんだティッシュなどで軽くホールドしてクリセントセッターの半円に押し込みます。 ここではティッシュを使用していますが、楊枝や箸、ドライバーなどでもセット可能ですので工夫してみてください。 因みに指だけで押さえるとかなり痛いのでそれを防ぐためです。
若干ティッシュが挟まっていますがご愛嬌と言うことで。
次にスプリングをユニット上部のスプリングホールに入れ、ステンレスのワッシャーを入れてクリセントを固定する溝以下になるように上手に指で押し下げて、クリセントセッターにセットしたクリセントを溝に押し込みます。 この時セッターの上下の向きを画像の通りにしてセットしてください。
しっかり奥までセットされているか要確認です!
以上で「KAHEN」のセッティング変更は完了です。 この作業でコツを必要とするのがクリセントの脱着ですが慣れれば容易に調整シム変更で好みのセットアップが出来るようになりますので、自分にとって丁度イイセットアップが決定するまで繰り返しトライしてみてください。
勿論基本セッティングでとってもゴキゲンなイージーキャストが可能になっていますが、「KAHEN」の優れたセットアップの幅を利用してみるのもいかがでしょうか。 ベイトキャスティングをより簡単に、そして気持ちよく投げられることがKTFのコンセプトです。 その「 K A H E N 」の圧倒的なパフォーマンスを是非体感なさってください!!
なおRevo BF8 フルコンプリートモデルは現在ご注文を受付しておりますが、お届けまでには暫くお時間を頂戴しております。ご不便をお掛け致しますが宜しくお願い致します。
「 K A H E N 」スプール 単体でのリリースは5月初旬の予定です。
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