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2010.09.21 |
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工具の精度と使い方のコツ |
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少し前にリールメンテナンスをする方が増えてきたなと実感。そう申し上げたことがありましたね。 いきなり本題に入りますが、そのメンテナンスの際最も重要なのが適正な工具を用いて分解組み立てを行なうことです。 また良い工具は精度も高く、キズやネジ舐めなどを軽減し、確実な作業を行なうことが出来るようになります。
そしてもう一つは、適正工具を使用していても起こりがちなネジ舐めやビスの頭を飛ばしてしまう、樹脂のネジ山部の破損を避けることです。 つまりビスの特性を理解し、適当な締め付け具合で止めることです。 RCでは勿論リールでもトルクレンチなど使用することは無いので、体で覚えるしかありません。ですから最大のコツは慣れることです! また、ビスの材質によっても締め付けの強さを変える必要があります。 アルミビスにもかかわらずステンレスビスと同じ力で締め付けると頭がネジ切れてしまうこともあります。 ご存じかと思いますが強度の順は、 ステンレス > チタン > アルミ
プラス、マイナスなどの通常のビスの基本は、 ドライバーをビスに押し当てる力が70% 締め付け/緩める回す力が30% と言う力加減を覚えておいて下さい。 IXA製品で採用しているへクス(6角)の場合には押し当てる力、締め付け/緩めの割合は50/50%と力加減は変わりますが、 さらに留意すべき事がビスの6角穴にレンチをシッカリ奥まで挿入させること。これがキーポイントです。 この挿入時にスカスカではなくタイトに入る位がベストで、その方が舐めてしまう確率が軽減するからです。 使用する工具によってもその精度は皆さんが想像している以上に公差があるのでレンチの挿入時には注意が必要です。 このビスはプロトですがビス自体の精度も非常に重要なのです。因みに製品リリースまであと少し。
そして今日はもう一つ補足的なアドバイスをしておきます。 ベアリングのメンテナンスやセラベアへの交換は一般的になっていますね。 そのスプールベアリング交換の際シャフトピンを抜く工具としてスプールベアリングリムーバーについてで、このピンを抜く際のチョットしたコツです。 特にダイワ製品や、シマノコンクエスト50等の一部では、取り説の手順で作業を進めていくと、下記のように押し出しバーが斜めになることがあります。 スプールはダイワスティーズで行なっています。
斜めになる原因の一つ リムーバー本体と、スプールに隙間が出来てしまっているので、スプールエッジとリムーバー本体が離れない様に密着させ、 且つ押し出しバーが斜めになるのを指で押えてあげます。
次の画像は押え方の一例で、左は私が普段行なっている持ち方ですが、人それぞれに押えやすい持ち方があるはずです。
後は浮かないように、斜めにならないように様子を見ながらゆっくり蝶ネジを締め込むだけです。 決して難しい作業ではありません。コツさえ掴んでしまえばなんの問題ありませんが、 メーカによってシャフトピンに位置は異なり、同一メーカー、同一モデルであっても圧入されたピンの脱着が容易なモノと、かなり強固なモノがあり、 さらにはシャフトピンの形状が異なっていたりもしますので、相応に適応することが要求されます。
このベアリングリムーバーを作成する以前は自ら加工したペンチタイプのモノを使用していましたが、 スプールシャフトにキズが付いたり、Revoの様なアルミシャフトではアルマイトの剥がれが常につきまといました。
ベアリング交換の基本手順はこちらです。
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794 795 796 797 798 |
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