サワムラ式 沢村幸弘オフィシャルブログ
2010年10月
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2010.10.19
2010JBクラシック制覇 その2
 
  遠賀川のトーナメントエリアの全長はおよそ8kmあり、各橋を目安に、上、中、下流の3つに区分している。
上流エリアは2km弱、川幅は狭いが地形変化に富みリップラップ、橋脚、テトラ、シャローカバーも有り、
ストラクチャーも豊富でバスのストック量も多いエリアだが、必然的にフィッシングプレッシャーも高い。

中流域は2.5km程で水門なども多く上流ほどではないが地形変化とストラクチャーも数多く点在し、
最も人気が高いのが鹿児島本線と国道3号線の橋脚&周辺のハードボトム、ロックハンプだ。

そして今回私がメインウォーターとした下流域は地形変化は乏しく、際だったストラクチャーも少ない。
一見すると非常にプアーな為、フィッシングプレッシャーもおのずと低いが、比例してバスのストック量も少ないエリアなのです。
あえてこのエリアをセレクトしたファクターは前記の上、中流の水が非常に悪かった事とフィッシングプレッシャーが案の定高かった為、下流のアクティブなバスにターゲットを絞ったのです。

水深1〜3mの岩などのピンスポットのみをローテーションして撃って行く!
ただし九州地方の襲った豪雨によって過去に持っていたピンスポットは埋もれてしまった為、
公式プラクティス1日おけるほとんどの時間をこのピンスポットの新たな発見に費やしたのですが、
とりあえず比較的誰もが手を付けそうなスポットへ3.8スイミーバレットのネイルリグを投入するとあっさりバイトしてきた。それが、先日アップした画像の軽く1kgを越えるバスで、さわりとして他のピンでもサクッと3つのバイトを得られたことで、好感触のままプラクティスを終えたのです。

初日の予選では76番でスタートし、直ぐに1本目を獲り、
その直後に同じピンで岩にラインが掛かり無念のラインブレイク。
この日メインにしていたルアーは3.8スイミーバレットのネコリグだが、ワンナップシンカーのウェイトは1/42oz(0.7g)と狙う水深的にスタンダードなウェイトでズル引きを中心としたスローなアクションで、
サスペンドしたバスにも対応するために、4バレットのジグヘッドワッキーの2本だてでしたが、
各スポットを回って行く中で やはり岩に絡んでしまい捕れなかった2つのナイスキーパーと、
最後にゲットした1kgのバスが決定的なヒントとして伝えてくれたのがリアクションバイトでした。

実は初日に撃ったピンスポットは持てる全てではなく、3割に満たなかったことと、
後半に見出したロッドアクションによって、掛けた全てが捕れていれば7本のリミットを達成し、ウェイトも6kgに手が届いていたかも知れない。 勿論悔しさはあったが、
それ以上に明日はイケルという強力な自信になっていたのです。

そこで初日は7ポンドで捕れなたったことを教訓に、ラインを太くし、シンカーのウェイトを上げてリアクションを際だたせるなど、ロッドも含めたタックルシステムを変更して、
ストロングパターンを完全に掴んでいることを確信して決勝に挑んだのです。

迎えた決勝のスタート直前に プレスで同船したヒューマンの学生さんに「今日 勝ちの釣りを見せてやる!」 等とつい口走ってしまったのだが、
逆に更にモチベーションを上げるイイ起爆剤になった事は間違いなく、
この日も極めて早い時点で1本目をゲットし、決勝にとっておいたスポットをランガンして行く事で、
より完全なパターンにハマッて行く過程、自分でも鳥肌が立つような興奮を覚える程でした。

詳細はタックルデータを参照して頂いてここは省略しますが、ベースのルアーは3.8スイバレのネイルリグの瞬間的なリフト&フォール、
決勝で追加した4パワーホッグのテキサス。基本アクションはスイバレと同様の狙いはリアクションバイト。
ミスバイトした時の4バレットのジグヘッドワッキーのスローなリフト&フォールです。

そして今回大きなアドバンテージになったのは先日紹介したスーパーテクナのS-TAV63CLの最終プロトと、
私個人的にあまり導入することの少なかったテクナGPですが、現在テスト最終段階に至っているGP65CLを振った瞬間に これは! と思わせるフィーリングに一発で惚れ込んだ完成度だったのです。
この2本は最新のベイトフィネススペシャルとしてのキャスタビリティ、操作性、リフトパワー、そして軽さとキレの全てがパーフェクトで、
TOP50最終戦からテスト導入しているアルデバラン フィネスとのトータルバランスは行き着くところまで来た!
と言っても過言ではなく、
このクラシックにデリバリーしたタックルの中にスピニングタックルを一切不要としたのが、本当に信頼出来るベイトフィネスシステムが確立しての完全勝利だと言えるからです。

ベイトフィネスでの完全勝利です。

2010JBクラシック 遠賀川タックルデータ

ロッド:S-TAV63CL (最終プロト)
リール:KTFアルデバラン フィネス スーパーハイギヤ
ライン:バニッシュウルトラ7ポンド(プロト)→決勝では10ポンドに
ルアー:スイミーバレット3.8” + ワンナップシンカー1/16oz ネイルリグ
フック:ノガレス ワイルドモスキート #1

ロッド:TAV-GP65CL (最終プロト)
リール:レボエリート KTFワークス仕様 フィネス 7.6ハイギヤ
ライン:バニッシュウルトラ7ポンド(プロト)→決勝では10ポンドに
ルアー:バレット4” スローシンキング 1/16ozジグヘッドワッキー

ロッド:GWT66CM
リール:レボエリート KTFワークス仕様 フィネス 7.6ハイギヤ
ライン:バニッシュウルトラ10ポンド→決勝では14ポンドに
ルアー:バークレイパワーホッグ4”+ザップスーパーすりぬけ 5/16ozテキサスリグ
フック:ガマカツ ワーム316 #1/0

初日のみ使用
ロッド:GWT62CUL-KTF (プロト)
リール:KTF PX-68 フィネス
ライン:バニッシュウルトラ7ポンド(プロト)
ルアー:スイミーバレット3.8” + ワンナップシンカー1/42oz ネイルリグ
フック:ノガレス ワイルドモスキート#1



 
   
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