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2009.03.30 |
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記憶に残る1戦 |
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プリプラクティスおよび公式プラクティスからの私が判断したレイクコンディションは、 数こそ少ないものの明らかに平均的なサイズより1ランク大きい個体(1500gアベレージ)がスポーニングへの第1陣としてコンタクトする2mレンジのセカンダリースポットで捕れており、今大会にクロスするニュームーンというタイミングでプリのメスが一気に動くと考えていたのです。 公式プラクティスでの選手予想も養老川の人気は高く、練習時からのフィッシングプレッシャーもきつかった事でその養老川は切り捨て、ボディーウォーターのセカンダリーポイントで圧倒的なウェイトを捕る戦略を組んだのでした。
Day1のフライトは8番スタート。ボディーウォーターの中程で先頭の選手をスルーしそのまま流木の点在するエリアへ向かい、シャッドのファストリトリーブで2連続してナイスフィッシュをミス。 暫くバイト無しのまま時間だけが経過して行き、この辺りからイヤな予感がよぎり始めたのだ。 他のピンスポットで4バレットのノーシンカーで再度ミスをしたが、その後はエリア中のセカンダリーとなるピンでバイトを得る事はありませんでした。 そしてレンジを4〜6mへ大きく変更しファーストコンタクトポイントとなるエリアへ作戦変更したかったのだが、各所では濃密な船団となっていた為、核心のポイントへはとてもキャスト出来る状況ではなくなっていたのだ。 この日のトップウェイトは阿部選手で、彼が捕っていったバスはブレイク下5mのフラットで、ファーストコンタクトポイントへ集結し始めシャローへ上がる直前という個体だった。
Day2 1日目にノーフィシュした者はいかに釣れていた場所であってもルアーを入れる事は許されざる行為としての認識がある。 Bクラスのコンタクトポイントで時間を費やすもひたすらバイトはなく、例え釣れても20cmに満たないようなノンキーパーであった。 フィールドの規模が小さく、前日からの冷え込みによる事も要因のひとつとしてあげられるのだが、この日に極めて狭いルートのファーストコンタクトポイントを介して一気に上がり始め、 ほぼ3箇所での爆発という極端なコンディションへと季節は移行してしまったのだ。 それ以外のエリアではほぼ皆無と言っていい程バスは薄く、狙って捕る事は不可能な程のバスの密度は異常な偏りとなっていたのだ。
2日目の14時過ぎに古敷屋川へ、この川筋のファーストコンタクトポイントとなる90度ベンド部でも船団となっておりバスが上がる極めて狭いライン上のピンスポットで小野、福島両選手がボコボコに釣り、周りの選手は火だるま状態にされてしまうという事態がここでも起きていたのです。
今大会は判断ミスと、スポーン行動へ一気に動いた事に気が付きながらも後手に回ってしまった事で修正しようにも 何も出来ないままの完全試合という屈辱的な1戦となってしまったのですが、
今大会はいろいろな意味で決して忘れる事なく、 強烈に記憶にとどまる1戦になることは間違いありません。 常に強くあり続けたいと考えるのはコンペティターとして当然であり、背中を押してくれる方達もそれを期待するのが自然です。 しかし戦う相手が魚で、自身も生身の人間である以上今回のように四面楚歌となる事もあります。しかしそれを糧としてその先に生かせる努力を怠ることなく、応援して下さる方々と苦楽共にして行く事が大切なのだと。
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