サワムラ式 沢村幸弘オフィシャルブログ
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2010.11.16
アルデバラン フィネス スペック編
 
  お約束通り今日はKTF アルデバラン フィネスのスペックをご紹介しましょう。

始めにスプール外径についてですが、レスポンスに大きく影響する重要なファクターの一つ。
小径であるほどレスポンスは向上しますが、スプール1回転の巻き取り距離が少なくなるため、ピックアップスピードが遅くなり手返しの効率が劇的に低下・・・、バイト時 フッキングのためにラインスラッグの巻きとりもタイミングの逃すことさえ起こりえます。
そこで不可欠なのがスーパーハイギヤ! 小径スプール且つ必要最低限のライン巻き量に完全対応出来るのです!! このギヤ比については後にご説明しますね。
スプール外径でもう1点、ノーマルスプールや他のサードパーティ製品では7ポンドですら糸ガミしてしまいますが、ファーストプロトのテストから5ポンドでもノントラブルのクォリティで仕上り、バックラッシュよりもストレスとなるラインダメージゼロにも大満足!


そしてスプール底面径はラインキャパシティに直結します。ラインの重さは想像以上に重く、多く巻けば巻く程スプールのレスポンスは損なわれていきます。
ベイトフィネスアプローチに於いては必要以上にラインを巻くことはせずに、シチュエーションに応じて必要最低限+αで止め、レスポンスを優先します。


少し話は逸れますが、ベイトフィネスに最適なラインポンド数について触れておきます。
一般的に6〜8ポンドで行なうアプローチであると思われていますが、これは大きな間違いです!。
先日のエリート5の芦ノ湖でメインとした桟橋を例にしましょう。そこではフックアップしても鉄のチェーン、桟柱、ロープが凶悪な障害となり、よほど運が良くなければフロロカーボンの6ポンド、いや8ポンドでも一瞬でジ・エンドです。
特にキッカーサイズであればある程そのリスクが高くなるのはお分り頂けるはずですね。
スピニングのタイトラインではフックアップしても十中八九捕れない。そのリスクを完全にカバー出来るのがベイトフィネスの大きなアドバンテージです。
私がそのシチュエーションでセレクトしたラインはバニッシュウルトラの12ポンド。糸巻き量は約30m弱。
ワンナップ魂を桟橋の下へスキッピンで入れられるほぼ限界の太さではありますが、チェーンに巻かれたり鉄柱に擦れても瞬殺される事無く捕れる太さなのです。
そのラインセレクトによって全てノーミス、2日目にはそれこそヒヤヒヤ物でしたがスーパーキッカーフィッシュもゲットしています!♪
つまり適材適所でのラインセレクトが不可欠であり、ベイトフィネスではチョイス出来る幅が非常に広いのです。
ここで一つ注意して頂きたいことが、おなじ巻き量30mでもラインの太さによってラインの重さ、それに伴い質量も異なるため、スプールレスポンス、巻き上げスピード共に大きく変化する点です。
左6ポンド、右12ポンド共に30m巻き
これだけの差でレスポンスとピックアップスピードは激変するのです


ベイトフィネスアプローチのリールに不可欠な超軽量フィネススプールのスーパーレスポンス。
そしてスプールと同等の絶対条件がスーパーハイギヤです。


ノーマルのアルデバランMG7の各数値です。
・スプール外径 32mm
・スプール底面径 17.6mm
・スプール単体自重 9.3g(SVS含む10.9g)
・ギヤ比 1/7.0


次にKTF アルデバラン フィネス
・スプール外径 32mm
・スプール底面径 25mm (Vスプールの中間値)
・スプール単体自重 6.9g
・ギヤ比 1/7.9


ノーマルギヤ比の1/7.0は一般的にはハイギヤと言われていますが、32mm外径のスプールでのピックアップスピードはお世辞にも速いとは言えません。
糸巻き量にもよりますがRevoワークス仕様の35mmスプール&1/7.6と比較しても明らかにストレスを感じるスピード差があります。
そこで全てのノウハウと技術をもってトライし 辿り着いたのが 1/7.9 スーパーハイギヤです。
以下はその巻き取り長の比較です
ギヤ比 1/7.9=ハンドル1回転で79cm
ギヤ比 1/7.0=ハンドル1回転で70cm

ハンドル1回転で9cmの差? と思うかも知れません。
しかしその体感スピードの差は劇的な違いです。しかもこれだけのハイギヤでありながら小径スプールであるため巻き重り感は全くないのです!


さて、ここからは軽量カラーパーツです!
アルデバランフィネスはコンプリートモデルではなく、スプール&スーパーハイギヤを付属したキット形態でのリリースを予定しています。 
ですからハイパーカーボンハンドル、スタードラグ等の軽量化&メカとしてのアップグレードパーツはオプションとしての扱いとなります。 ※スプールとハイギヤについての単体販売は行いません。

すでにリリースされているメカニカルブレーキノブは付属のOリングでフェイバリットカラー変更もOK。
メカノブ装着前は本体のアルマイトカラーが・・・。
Oリングで目隠しすることで本来のシマノゴールドを封じ込めます。
ギヤカバーの軽量へクスビスで更にメカ感もアップ
装着後はこんな感じに。

ラインガイドキャップも同じカラーで決める。
交換はRevoより簡単です。


そしてカッチカチのスーパー軽量ハイパーカーボンハンドルとカーボンスタードラグ。
この2点でノーマルから10gチョットの軽量化となり、捲き心地、パーミングバランスが劇的に向上!
これがKTF アルデバラン フィネスの全部乗せの状態。
これで本体自重は143g! ノーマル(158g実測値)から15gもの軽量化したメカに仕上るのです。

さて、リリースの予定が気になることと思いますが、現時点での目標は・・・・。
まだまだ追い込んで行きたいと考えていますので、 
今暫く時間を要しますが状況報告は都度お知らせして参りますので楽しみにしていて下さい。
 
   
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